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《 千葉高エピソード 》



卒業生の方から「当時の千葉高のエピソードを教えて欲しい」というリクエストがありましたのでいくつかご紹介します。

A.生徒の不可思議かつ合理的な行動

この話は、私が千葉高に着任してまだ間もない頃、まだ、一般的な高校教師の価値観もかなり持っていた頃の話です。

ある日のごく普通の授業時間帯に、地学室のすぐ前の中庭で、2~3人の生徒がテニスをして遊んでいました。どう見ても体育の授業ではありません。それを見た私の反応は《授業をサボっている→重罪!》でした。

しかし、不思議に思ったのは、彼らにはコソコソした所が全く見られなかったことです。私は純粋な疑問から「そこで何をやってるの?」と尋ねました。すると、「私たちのクラスは授業変更で今はロングホームルームの時間なんです。先生が、他の授業の邪魔にならない範囲で球技大会の練習をしなさいと言ったのでしています」との事でした。

「あ、そう。頑張ってね。」で、話は終わってしまいました。

しかし、この例はまだわかりやすい方です。
私の体験ではないのですが、次のようなこともあったそうです。
ある夏の暑い日の授業中のお話です。

ある男子が上半身裸で、廊下側の窓に腰掛けて授業を受けていました。これは普通に考えたらどう見ても「アウト!」です。しかし、廊下を通り過ぎる教師は誰一人として注意しません。なぜでしょうか?

実は理由は非常に簡単です。授業担当者がそこにいるからです。
「教師はどんな授業でも自由にすることができる。そのかわり、授業中に起きることは全て担当教師の責任」です。だから、決して他の教師が余計な口出しすることはありません。そして、この場合もそれが正解でした。

なぜなら、その生徒は勝手に裸で窓に座って授業を受けていたわけではなく、その前に授業担当者とのやり取りがあり、その結果としてそういう授業の受け方をしていたのです。いったいどういうやり取りがあったのか想像できませんが(笑)

千葉高着任当初、わたし自身もこの例に近いくらいの千葉高生の不可思議な行動を目撃すること連続数回。そのたびにその理由を尋ね、そのたびに「なるほど、そういう訳か」と納得することが続きました。

その結果、私が出した結論は、次の通りです。

「千葉高生がする一見どう見てもおかしな行動にも必ず何らかの必然的な事情が存在する。そして、その奇妙な行動も彼らなりのしっかりした判断の下に行われている。」

それ以降の私は、千葉高生の相当奇妙な行動を見ても「きっとそれなりの理由があるのだろう」くらいにしか思わなくなり、全く気にならなくなりました。気にしなすぎだったかもしれませんが(笑)

でも、一部在校生の皆さん、狭い通学路を横並びで歩くのは、この奇妙な行動には入りませんよ。それは通行車への単なる迷惑行為です。何よりも危険です。やめてくださいね(笑)


B.突然のイモ畑の出現

千葉高では3年生の階は1階です。その前には草原のような中庭が広がっています。次の話は、私が伝説の3年A組の担任をした時のお話です。

新クラス決定後、私は新担任として初めて3Aのクラスに行きました。
そこで初めて教壇に立った瞬間、「このクラスをまとめようとするのはあきらめよう」と思った3A。Going my way のオーラが教室中を覆っていました。

後に3Aの生徒と放課後雑談しているなかで、その話をすると、哲学者のA君から、「先生、それはそもそもクラスをまとめようとすること自体が間違っています」とご指導いただいた3A(決してイヤミではありません)。
その時私は思わず笑いながら「そうかもね」と思いました。

さすがに3年生ともなると鍛え抜かれていて、もう完全に対等な大人でした。

そんな3Aの中から「ロングホームルーム(LHR)で焼き芋大会をしよう」という声が上がりました。この話はあっという間にまとまり、すぐにでも始めようということになりました。

しかし、こんな楽しい企画でも、クラス全体がまとまるわけでもない所が3Aの凄い所です。そして、まとまらなくとも全く問題にならない所が3Aのもっと凄い所でした。
要するにやりたい生徒だけがパッとまとまってやるだけなので、それで何の問題もないのです。

生徒のやりたいことを尊重する千葉高において、庭のイモ畑化は、当然のようにあっさりと他の職員の了解を得られました。私は早速、サツマイモの苗を買ってきて生徒に渡しました。私がしたことはそこまでで、後は生徒が勝手に事を進めていきました。非常に楽です。

自分たちがやりたい事をする時の千葉高生の行動は、実に迅速かつパワフルかつ的確です。あっという間にどこからスコップやら鍬やら肥料やらを調達してきて耕し始め、あっという間に草原がイモ畑になりました。

そして、収穫の秋。
校内で誰にも邪魔にならないところで焚き火をし、そこにイモを投入。
とてもおいしかったです。

この動きは、その後の3学年の他クラスにも広がり、トマトやきゅうりなども栽培されるようになり、さながら中庭は菜園状態でした。
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